音楽と、天才との出会い。
大学で、触れたことのない文科系、軽音楽部に。
私は人生でサッカーをしすぎて、怪我のまま、試合に出ていた無理も重なり、腰の椎間板ヘルニアで走れない体に、大学入学前になっていました。
大学入学後、好きなサッカーは諦めなければいけなくなりました。そこで、走らなくても楽しく、何か出来そうなものを探していました。
実は、高校の時に文化祭でエックスジャパンの「紅」を歌う機会があり、ちょっとした興味で、軽音楽部に見学に行きました。
軽音楽部の部室にいると、ギターを弾いて、意気揚々と楽しそうな先輩方がいました。
その雰囲気を見て、これが音楽か、軽音楽部か!イケてるし、楽しそう!!
そんな気持ちを抱き、軽音楽部に入部しました。私の大学の軽音楽部では、人気なため、入部希望者から選抜されます。持ち前のイメージの良さで、一度だけの見学で、入部をしました。
これが後々、苦労することに。
天才との出会い。
同じ軽音楽部に入る友人で、無口な人がいました。
自分ははじめて会うんだから、色々話さないとお互いのこと、分からないよ。
と、その人に伝えました。すると、そいつは
「音楽なら自分の感情表現できるけど、口では表現できない。」
と言いました。私は気持ち悪い奴だと思っていました。
後日知ったのですが、そいつはエレクトーンで世界4位になったこともあるみたいでした。
天才と、遊ぶ。
天才と、自分の家で遊ぶ機会が何回かありました。
そのときに、天才はみんなで遊んでいるのに、一心不乱にピアノを弾いて遊んでいました。
私たちは、面白くなって、ピアノを弾くのを邪魔しました。
それでも、弾こうとする姿勢に負け、私たちは天才を気にせず遊びました。
その空間は、遊び惚ける大学生と、そのBGMを弾く天才という、なんとも奇妙な空間でした。
夢見がちな私は、大学で軽音楽部に入りましたが、絶対にプロにはならないと決めていました。理由はこの天才です。
この天才は音楽を努力だと思わず、好きでずっとやっています。音楽の世界にはこういう人が多く、上がっていくのかと感じました。
私はそこまで音楽を好きになれませんでした。
私は人生で様々な天才に出会います。彼らは私の人生に大きな影響を与えていきました。